---------------------------------
詩のようなものを書いています。
気が向いたときにぽつぽつと。
---------------------------------
>>>祝・10周年<<<
Calendar
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>
NewEntry
Profile
Category
Archives
Comment
Search
Link

Et cetera
----------------------------
CLAP!



Favorite
Mobile
qrcode
Sponsored Links






琥珀の王

 

 

ゆっくりと舐め捕ろうか

傾ぐまま弱々しいままの

やさしい君を

 

嘆くだけの裸足なら

朝日に醒めた目で

切り捨てよう

 

無関心に淡泊に

振る舞うことに慣れすぎた

だからこその結末だ

 

 

だけれども

願わくば

 

君ならと思った

君であって欲しかった

 

すべてが遅かったと

そう知ってはいても

 

まだ最期とは呼ぶまいと

往生際の悪いこの願いが

 

どうか君の

幸福の一糸にならんことを

 

額に固く組んだ指を

涙と涙のはざまに埋め込んだ

 

革命の朝だった

 

 

 

 



 押して頂けると励みになります。
2016.09.09 Friday 23:33
玉座シリーズ comments(0)
裏切りの新王



纏わりつく既視感
悶える君の足元の影伸びる

それを掴み取る
僕の手は真っ黒に染まった


きっと身代わりでも良かった
手に入れたものも
抱きしめたものも
決して僕のものではなかった


こめかみ穿つ虚脱感
咽び泣く僕の足元に影はなく

それを奪い去った
君の背には君の味方ばかり


きっと身代わりだから良かった
奪い取ったものも
味方面の味方も
すでに君のものではなくなった



だからいつか

僕の信じた君が
僕が手に入れたすべてに
その身を貫かれる日がくるのだろう


だからそれまでは

それまでは
僕は君を信じていよう

それまでは
僕は君の味方でいよう


たとえ君に「奸臣」と
悪辣に呼ばれる日が来ようとも






 押して頂けると励みになります。
2010.11.13 Saturday 21:27
玉座シリーズ comments(0)
とある黎明の一端
時代が色を変えるとき、小さな子供が一人転んだ。

子供の怪我はたいそう酷かったが
時代の色を変えるのに忙しい賢い大人たちは
揃いも揃って見てみぬふりなのだった。


手を差し伸べる男がたった一人だけあった。

学問を知らぬ男は
毎日のように賢い者にばかにされる。

男は憤らなかったが
悲しくはなった。

ものを知るよりひとをしることのほうが大切なことのように思えるのに。

男は抱き上げた子供の頭を撫でた。

綺麗な水で傷口をすすいで
真っ白な布を巻いてやった。

子供は泣きじゃくるのをやめて、
じっと男の姿を見ていた。

時代でもなく、
国でもなく、
それに生きる「ひと」を想わなければ。

心を考えなければ。


いつまでも
君の傷は癒えまい。


男はそう言って
朝焼けに涙を零し

子供は何も考えず
黙って彼を抱きしめた。


それが
とある黎明の一端であるとは
このとき世界の誰も
気づきはしない。


寄り添いあう二人の願いが
地平の隅々まで駆け巡る夜明けは


まだ少し先の出来事である。




.


 押して頂けると励みになります。
2010.11.06 Saturday 19:49
玉座シリーズ comments(0)
暁の剣、宵の帳
燃え立つ朝日に背を向けた
逆光の顔に浮かぶのは
少年の強い瞳

風が笑う中を
川が走り
日は違わず昇り落つ

やがて
とある人の集まりと
とある人の繋がりに
灯火がゆらゆら閃きだした

背に聳える深い山には
岩のような木々ばかりが茂り立つ




篝火のもと俯く
おぼろな少女の白い衣は
遊星を合図に翻された

ぬばたま集う闇を
沼が呑み
日は違わず昇り落つ


とかく
とある人の温もりは
とある人の思惑である
明るい場所ほど安住はなしや


背に聳える山に問うも
いらえこそはありやなしや


少女がまた俯けば
より一層の暗鬱たる帳が夜を覆うのだった


暁を背負いし少年は
強い瞳に濃い影を落とし

果たして暁と宵
交わる巡りは
ありやなしや




.


 押して頂けると励みになります。
2010.11.05 Friday 22:56
玉座シリーズ comments(0)
星の守護に、星の玉座。




かぶせた布の隙間から
君の手が覗いていた午後。

辛い涙がこぼれるのが許せないといった君が、
独りで歩きだすとは思わなかったんだ。

後悔と、涙と、また後悔と。

僕が何度くり返しても、誰も何も望まない世界が広がるだけで。


嗚呼、どうしてここはこんなに広いんだろう?

僕と君だけでいっぱいになる世界なら。

そんな、狭い狭い世界なら
平和を保つのもそう難しいことじゃ
なかったはずなのに。


かぶせた布の下で
君はたった一人で戦い抜いて、
僕を守って微笑んだ。


僕にはそれが、見えた。


嗚呼、僕にだけはそれが

「見えた」






 押して頂けると励みになります。
2009.09.27 Sunday 09:44
玉座シリーズ comments(0)
あさぎはかくあり


わたしと一緒に歩きましょう。
わたしと一緒にゆきましょう。

さわさわ早く急かせる草のすれる音。


わたしと一緒に歩きましょう。
わたしと一緒にゆきましょう。
 
置いて行かれた人の後ろを歩くは誰。
 

わたしと一緒に歩きましょう。
わたしと一緒にゆきましょう。

一人で残ったその後の行き場は何処。
 

お願い、行き場所を示して。
どこへ向かえばいいのか。

(わたしはすでに道標をなくして)
 
それでも、従えるはわたしで。
迷うことも泣くことも諦めることも
けして許されはしない。

ならば

わたしと一緒に歩きましょう。
わたしと一緒にゆきましょう。


わたしと一緒に走りぬけ
見るも無残な血風、一陣。


わたしと一緒に、戦いましょう。





 押して頂けると励みになります。
2009.07.13 Monday 23:02
玉座シリーズ comments(0)
帰葬の臣


千切れた大勢の涙。
砕けた黒い明日。

誰もかれもが諦めるこの世界で

どうして、君はそんなにも
すべてを守れるんだろう。


わたしを攫って崩れる太白。
もしも、それが君なら
わたしは例えば辰巳の風になって。
君を、はるか遠くへと
吹き飛ばしてしまいたい。

なぜなら、何かを守るために
君は、満身に壮絶な傷を負い

そして、それを顧みない無心をも
あわせ持ち。

ああ。
それは、とても痛いだろう。
それは、とても苦しいだろう。

君に気づかれないような
巧みな偽言の様々を、
もしもわたしが知っていたなら。

君を東風に乗せて、
それから軽々と東雲の場所まで
吹き飛ばしてしまうのに。

------------------------

―いつか。
きっと、この身体は散り散りになって
醜く朽ちて、やがて土に帰ってゆく。

それは、自然なことなの、と
君に優しく微笑めたなら
それだけで、わたしに意味はあったのでしょう。

ただ、ひとつ願わくば。

どうぞ、わたしの守るものが
千代に
永久に
数限りない多くを助けますように。


ただ、君の願い
そのままに。





 押して頂けると励みになります。
2009.04.27 Monday 23:54
玉座シリーズ comments(1)
束縛の椅子


―苦し紛れに君を痛めつけた。

今さら何を乞おうか。
途切れた叫びに耳を塞ぐ。
わたしが悪いのかと問う声の次に
「その通りだ」と応える笑みが
浮かび 消えた。

―苦し紛れに君を貶めた。

今さら何を云おうか。
泣き叫ぶのは君かわたしか。
おまえが消えればいいのだと
せせら笑う影法師の後ろで
「ありがとう」と涙に微笑む音がする。

―苦し紛れに、君を。

―苦し紛れに、わたしは。

今さら、何を泣こうか。
わたしが謝る術を君は奪い。
鮮やかに、軽やかに
たったひとり、勝手に赦した君の後姿。

―追う理由も持たず、わたしは。

消えた君への悔恨だけで

埋め尽くされて 息絶える。





 押して頂けると励みになります。
2009.04.08 Wednesday 22:07
玉座シリーズ comments(0)
孤高の深緑
この先に、いったい何があるだろう。
夕暮れ近づく、緑の楽園。

大木と、流水と、ひたすらに満ちる命を。
狩りとるだけの、人の業。
何も生まない、人の性。

緑を統べたのは、何故だったか。
奪ったのは、何だったか。
真実、わたしが望んだものは…。

『緑の玉座に、人は座れぬ』

忘れるべきだ。
忘却の果てに、消失の答えがある。

『消失せよ』

嗚呼。
神が、歌う。

------------------

ひとは、小さく。
深緑の頂では、ただ独り。

欲の果てに
緑の玉座を求めても

与えられるは
ただひたすらの孤独と。

たった一つの安息のみである。




 押して頂けると励みになります。
2008.07.11 Friday 21:39
玉座シリーズ comments(1)
憂国の畏鳥


強さ称えたまま 
飛び去るは異形の鳥。
民の涙は掌をすり抜け 
亡国の永遠を祈る楔になる。

さあ、再生の時だ。
羽ばたきがお前の翼を折る 
そのまえに、この翼でもって 
この願いへの答え 

導け。

-----------------------

憂い重ねた長い日々 
さよなら告げた先読む声。
翼奪われ畏鳥は失意に汚れ 
宙を舞う炎の片鱗に涙した。

さあ、蘇る時だ。
翼なき羽ばたきだとしても 
紅き災厄に白い風を切る。
この祈りへの答え 

導け。

------------------------

負けた国は灰の色。
夕焼けにすら焼かれて 

ああ、跡形なき愛しき国よ。

壊された日々の追憶は 
ただ、愛しき国の最後の声で囁く。


愛していた、と。

-------------------------

闇に射す西日 
憂いは形になり飛び立つ。

誇らしげに 
あるいは、振り切るように。

ああ。

強さ称えたまま 
飛び去るは異形の鳥。
民の涙は掌をすり抜け 
亡国の永遠を祈る楔になる。

さあ、再生の時だ。
羽ばたきがお前の翼を折る 
そのまえに、この翼でもって 
この願いへの答え 

憂国の畏鳥となって 

導け。




 押して頂けると励みになります。
2007.12.25 Tuesday 23:51
玉座シリーズ comments(1)
1/2PAGES >>